働かない働き方

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最近、働かないで生活するというのが、本格的に可能になってきたようなのだ。さっきまで一緒に、息抜きのカウンターストライクを一緒にやっていた、とあるアメリカ人は、アクセスがかなりあるウェブサイトを運営していて、しかもコンテンツをほぼ自動で生成する仕組みをつくっていて、アフィリエイトの収入だけで、生活が成り立っているようなのだ。

バンコクで6万円のアパートに住んでいる。これは、単身者にはかなり贅沢な価格だ。もちろん、毎日オフィスに来ているから、いろいろやることがあるんだろうけど、話を聞く限り、ほとんど働かなくてもお金が入る仕組みを手に入れているようなのだ。

詳しくは聴かなかったが、エロが関係するサイトらしい。おれが「すごいねー」と感心していたら、君は日本人なんだから、いいビジネスがあるよ、と言う。なんでも日本の大人のおもちゃがアメリカで倍の値段で売られているそうなのだ。うまくまとめ買いして安く仕入れれば、送料差し引いてもビジネスになるよ。とのこと。

ちょっと脱線したけど、アフィリエイトなるもののおかげで、アクセスがたくさんあるサイトを持てば、バンコクの生活費くらい出るのはまぎれもない事実みたいだ。

なんだか、不思議な気持ちになる。おれの労働時間はいったいなんなんだろう。必死にこれ、おれは毎日、何をやっているのか。。

まあいいとして。そういう風に、「ほぼ自動でお金が落ちる仕組みを作る」仕事がある。それもけっこう身近なところにある。それを今、奴を目の前にしながら、考えている。奴はそんなこんなで、アメリカからバンコクへ来て、2年以上、やっている。それもひとつの働き方なのだ。

もっとも、働かなくてもお金が入る仕事は昔からある。マンションを建てて、賃貸に出せば、それはひとつの仕組みだ。建物の管理は管理会社に任せることもできる。最初に土地を持っていなくちゃいけないが、土地を買ったり、もろもろする資金を最初に貯めれは、あとは自動入金システムを作る方向でやれる。

もちろん、その土地を買う資金をどう稼ぐのか?のほうがよっぽど身近な問題なのだが、昔から働かない働き方は可能ではあった。

だから、ぼくがラオス行きの電車の中で知り合った若者に、働かないでもお金が稼げる仕組みをつくりたいんです!、と言われても、僕は、「いい若いものが何を言っているのか!」と思ってしまったのは、時代遅れといわざるをえないのか。どうなのか。

かくいう僕だって、なんとなく出来なそうな気がしていないからやっていないだけで、これこれこうすれば、ほらできるよ、というのを目の当たりにしたならば、そして、ひとたびそれでお金が入ってくるのを体験したなら、もう後戻りなどしないだろう。

もちろんそんなにバラ色じゃないから万人がやっていないわけで、そこまで到達するのは結構たいへんだぜ、ということなんだとは思う。

でも、ここバンコクのコワーキングオフィスにいると、お前なにで食ってるの?って言いたくなる不思議な奴にちょこちょこ出くわす。でもいちいち詮索しないのがフリーランサーのルールだ。

そして、昨日などは、極めつけの不審人物のワークショップに参加していた。コワーキングスペースの仲間なんだけど、日本語がぺらぺらのアメリカ人のブラックで、職業はデートコンサルタントだ。昨日は、「How to date with Japanese girls nad Korean girls」というトークを2時間もやっていた。盛況だった。おれは迷った。行くべきか行かざるべきか。なんとなく、嫌な気持ちになるんじゃないか、そいつのこと嫌いになるんじゃないか、という気がした。でも、そんな小さいことでどうする。仲間の晴れ舞台を聞きにいってやれ、という声や、そもそもどんな話をするのかな?という好奇心やなんかのはざまで小一時間ゆれたあと、突入してみた。

話は面白かった。女子が聞いても不快にならない話し方だった。彼の本職はパーソナルコーチなのだ。下世話な話で人を集める必要などないのだろう。「僕のクライアントのひとりは、韓国の女の子とデートしたくてメールを送り続けたんだけど、1ヶ月送り続けて一度も返信がなかった。だから彼は諦めたてメールを送るのをやめた。そしたら、その女の子の友達から電話があって、どうしてメールするのをやめたの!彼女がさみしがってるわ!と言われたってさ。でも、それが韓国では普通なんだよ」とか、なんとか。そういうエピソードのオンパレードで面白かった。

世の中にはいろんな仕事がある。でも、それを自分の仕事にするのはなかなか大変だぜ。そういうことなのだろう。