酒のこととか

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昨日はコーヒーの焙煎をしていた。手作りの焙煎機をカフェに寄贈してくれた人がいて、先生からご指導いただいたのだ。手回し式の直火焙煎機だ。くるくると10分回すと、豆がバチバチいってくる。線香花火みたいにパチパチと細かい音がはじけだしたら、あとは秒単位でロースト具合が変わってくる。記念すべきファーストローストは、、、超深煎りであった。はっきり言うと焦げた。

 

まあいいだろう。そして、昨夜、すこしだけお酒を飲んだ。お食事会があったからだ。ビールを、グラスに二杯と、ウォッカベースのブラッディーメアリー。たったこれだけで撃沈。しばし寝てしまった。そこまではいつものことだが、今朝、どうにも調子が悪い。ここまで弱くなれるのか。俺はもともと酒が飲めない体質のところを、大学入学すぐに入った格闘技系のサークルの新人歓迎会で、でっかいゴミ袋に穴をあけて、そこに首を通して、いつなんどきでも吐け、という体制で、お酒をガンガン飲まされたという、楽しくも痛烈な歓迎を受けたあと、おれだって酒ぐらい飲める、という若い自負と体力を借りて、なんとか人並み以下には飲めるようになった。

 

しかし、元来色白の人が必死に日焼けをしても、あっという間に白い肌に戻ってしまうように、ちょっとお酒を怠ると、てきめんに酒が飲めなくなる。そんな俺だが、酒が弱いことで困ったことはほとんどない。学生時代のように無理に飲まされることもなくなったし、顔を真赤にして撃沈している奴にたいていの酒豪はやさしい。おまけに酒代もかからないから言うことなしだろう。

 

ちまたでは、たくさんお酒が飲めることがエライかのようになっているが、僕はちがうと思う。かれらは単に燃費が悪いのだ。それは恥ずべきことだと思う。お前ひとりが気分よくなるために、どれだけのお酒が消費されたのか、それを思え、と言いたい。これが酒ではなく、例えば、MP2.5がなんかの汚い空気を吸って、きれいな空気を吐き出してくれるような行為であれば、おかげで助かってます、とみなから言われるだろう。しかし、酒が強いことにどんな意味があるのか。。そこが未だにわからない。

 

ビールを水みたいに飲んで、合コンの飲み代をグングンとかさ上げしていくだけの奴が、酒が大量に呑めるというだけで、なぜえらそうにしたり、褒められたりするのか、わけがわからない。

 

まあいい。ほんとうはどうでもいい。ただ、俺って本当に酒弱いんだなー。って面白がっているだけなんだ。

 

そんな僕であるが、コーヒーには明らかな中毒症状を示している。コーヒーを飲まないと、機嫌が悪くなるのだ。朝、ベッドから出て、シャワーを浴びて、朝ごはんを食べても、コーヒーを飲まなければまだ朝じゃない。

 

ありとあらゆることがめんどくさい僕であるが、コーヒーは豆から挽いてハンドドリップでいれる毎日である。とはいえ、それほどのこだわりがあるわけじゃなく、ただ、インスタントコーヒーはまずくて飲めないし、コーヒーマシンを持つのもたいそうだし、1日何回もコーヒーショップにいってられないという理由なだけだ。

 

そんな僕であるが、人生初、コーヒーローストには惨敗してしまった。悔しさで5分位動けなかった。それまでに10分間、直火の熱さに耐えながら必死にマシンを回し続けるという努力が水泡に帰したからだろうか。いや、ちがう、耳を澄まし、絶妙のタイミングでローストを切り上げたつもりが、マシンをコンロから持ち上げるときに手間取り、秒単位でシビアに見極めたのに、30秒位あたふたとして、豆に予熱が通りすぎてしまったというやるせなさだ。つまり、身体作法がまだ身についていないがゆえの失敗であった。これは修行するしかない。

 

しかし、ローストの師匠からは、なかなか筋がよい、と(仮)免許皆伝をいただいた。早々の免許皆伝を目指したい。