デジタルノマド、一斉逮捕の衝撃

と、たいそうなタイトルをつけたが、先日、背筋が寒くなることがあった。

 

チェンマイコワーキングスペースに移民局の役人たちが突然押しかけて、そこでワーキングしていた西洋人たち(つまりはタイ人以外)を一斉にイミグレまで連行したというのだ。

 

すわ摘発か!と僕たちは寒い思いをした。僕も含めて多くの西洋人たちが、観光ビザとか学生ビザで滞在しているからだ。タイで「就労」しているわけではないとはいえ、観光だけしているわけでも、学生だけしているわけでもなく、それなりに「生活」している以上、法律的には、違法とされても仕方がないような立ち位置にいる。

 

僕たちはそのことをずっと気にかけていた。今年の8月から、ビザランと言われる、ビザが切れる度に外国に行ってすぐ戻ってくる、を繰り返している長期滞在者が、それができなくなるような法律に変わってしまった。軍事政権が厳しくしているのだ。

 

結果、チェンマイの西洋人たちは全員、解放されたそうだ。どうやら、移民局は、コワーキングスペースで各々の「仕事」をしている西洋人たちを不法就労と勘違いしたようだ。今回の件で、(少なくともチェンマイの)移民局は、いわゆる「デジタルノマド」は摘発対象としない、という態度を明らかにしたと言える。

 

これは逆に僕達には安心材料となった。不法滞在の疑いでいきなり逮捕、みたいな心配はまずなくなった。とはいえ、やはりどうにも中途半端な形で長期滞在している自分の身を、いつまでもこのままではなあ。。、と思わないではいられないのだった。

 

気合の入った連中はこっちで会社を作り始めている。もちろん、それにはそれなりの資本金と、月々の売上がなければならない。もちろん、タイで事業をやるわけだ。しかし、日本人1人に対して、基本はタイ人を4人雇わなければならない。そうでないタイプのBIOという会社の作り方もあるのだが、そっちはそっちで、事業実態をかなり厳しく監査されるという。スタートアップの連中はこれで会社をつくっているようだ。

フリーランスの俺は、困ったな、というところだ。フリーランスとして海外に長期滞在するには、どうすればいいのか、それをこれから取り組んでいくことになりそうだ。

 

今、ひとつ考えているのは、ジャーナリストとしてビザを取ること。実際、コワーキングスペースの仲間のひとりのドイツ人は、このビザで数年住んでいる。僕のステータスでこれがとれるかは未知数だ。

 

とりあえず、これを狙うが、だめなときは、さて、どうするか。。

いっそのこと別の国に行ってみるか、、いろいろ考えてしまうこのごろなのであった。