台湾6日目

高雄6日目のお昼です。今日はAirbnbで台湾人カップルのアパートに泊まっています。ジャンジャンとアビーです。ジャンジャンはお酒の輸入などをやっていて、自宅のリビングでミニバーを開いていたそうで、もうすぐ古いビルを階層してバーをオープンするとのこと。そして、そこをただのバーじゃなくて、みんなが溜まれる基地みたいな場所にしたいのだとか。フードやカフェもやるんだよ、とのことです。

コワーキングスペースみたいにしてよ、とリクエストすると、そういう場所にもしたいと思ってるとのこと。なかなかおもしろい人に出会えたと思った。

このアパートは、高雄の都心の駅から歩いて5分で、16畳くらいのリビングに、6畳ほどの個室が4つとキッチンがある。ビル自体はかなり古そうで、エレベーターもないんだけど、日当たりもよくて気持ちがいい場所です。

家賃どんくらい?と聞いたら、1カ月で16000元だそうで、5万5千円くらいでしょうか。ビルが古い、家具もないので安いほうなのだそうです。家具付きだと20000元、7万円くらいとのこと。なるほどなるほど。このアパートはひとりで住むには大きいので、借りるなら友人とシェアする感じだね。この半分の広さならいくらになる?ときいたら、だいたい10000元だそうです。3万5千円くらいか。でも、それは高雄だからであって、台北だとこの3倍はするのだとか。東京の郊外とかわらない値段かな。

しかし、高雄の人は台北が好きじゃないらしく、みんな文句を言ってるw 僕はまだ台北にいっていないので、イエスともノーとも答えないけど、まあ、東京みたいに人がセカセカしているらしいことはわかった。あと雨が多いってね。

高雄滞在中、まだ一度も雨が降ってない。昼間は青空が広がり、太陽がじりじりと照って、日本の真夏という感じ。暑いな〜何度ある?と調べると、27度しかない。あれ?おかなしいな、と思うが、体感温度という項目は34度となっていた。湿度が高いから暑く感じるのだろうか。まだ少し肌寒かった日本から来て急激な気温変化のせいか、3日目くらいから夏バテのような感じになって、基本、ぐったりしています。

あと、いろいろ食べたいのに胃があんまり消化してくれなくて、悲しいです。

 

台湾のことどう思う?ってさっきジャンジャンに聞かれた。うーん、と答えに詰まる。いいと思う、好きだよ、とは言ったものの、どこが好き?と言われて、うーんとなる。

まあ人はフレンドリーだけど、フレンドリー過ぎないというか、タイのように街行く人たちが人懐っこいわけじゃない。しゃばりかけるとスマイルしてくれるのだが、そうじゃないとただじっと見られたりするだけだ。もっとも、頻繁に中国語で話しかけられるので、旅行者、あるいは日本人だと思われていないフシはあるので、なんとも言えない。

食べ物も、おいしい店にいけばおいしいが、基本、中華の感じなので、びっくり!感動!ということもそれほどない。ああ、こういう感じね、おいしいね!って感じ。

でも逆に言えば、日本語は通じないけど、なんだか親しい人、みたいな感じをすぐに覚える気はする。違和感が少ないというか、外国にいることを忘れそうになる瞬間がある。とくに、案内してくれている台湾人の友人は日本語ができるので、そうなると、相手が台湾人であることすら忘れそうになる。

あと、漢字のパワーも感じる。街の看板やお店のメニューなど、思ったりずっと判読できる。漢字を見て意味を類推すると、けっこう当たってる。日本と漢字の意味がかなり同じだという印象。漢字が日本にやってきて時間がたつけど、あんまり意味が変わってないようだ。そういうこともあって、しゃべり言葉はまったく意味がわからない難点をのぞけば、けっこうスムーズに生活できてしまっている。

 

あと、高雄は、あるいは台湾は、本当に日本と縁が深いんだ、ということがわかってきた。そのことを高雄の人はみんな知っている。日本人はあんまり知らないんじゃないかな。高雄の歴史に日本というものが、がっちりと介入している。ぬきがたく。

 

前のブログで、旧市街にいったら、おばあちゃんの家を思い出したという話を書いた。その話をジャンジャンにしたら、それはそうだよ、あの地区は日本がつくったんだから、と教えてくれた。高雄に近代的な街をつくったのは日本なのだ。日本風の都市計画を持ち込んだ。だから、懐かしかったのだ。

 

だから、高雄で僕が戸惑っていたのは、外国にきた興奮というよりは、不思議な懐かしさに遭遇するからで、それはそういう歴史のわけなのだ。

そして、228事件という言葉を何度か耳にする。高雄の人の大事な歴史のキオクみたいだ。悲惨な記憶としてだけど。もう少し勉強してから来るべきだったと思った。台湾映画を2−3観るくらいはしておけばよかった、と思ってあわててネットをあさったけど、ていよく日本語字幕で見れる映画は見つからなかった。