バー巡り再び

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写真は、タイ人の友達がみんな好きな酒の飲み方。ビールの上におはしを置いて、そのうえに「ミドリ」という名前の謎のお酒を載せて、テーブルをドンっと叩いて、ミドリをビールの中に落とす。そして、一気に飲み干す。

みんなベロベロになってた。真似しなくてよかった。

このまえ、Hubba主宰の一晩で9つのバーを回るというイベントに参加した。それぞれのバーで最低一杯はお酒を飲みのがルール。ぼくは、たぶん夜中の3時頃、5件目で脱落。しばらく路上でうずくまっていたあと、タクシーに乗って帰宅しました。まったくひどい気分でした。が、楽しかった。

 

実はこのバー巡り、一年前にも参加した。それがこの企画の初回。そのときの参加者は男ばかり6名。今回は、女子もまざって総勢20数名。これくらいになると、もうわけがわからず大騒ぎして超楽しい感じになっていった。ほかのお客にはきっと迷惑だっただろう。店員たちは笑ってゆるしてくれていたように感じた。

 

一年に一回くらい、このくらいハメを外すのもいいものだ。特に僕などは、最近ぜんぜん酒を飲まなくなった。てか、基本は飲まなくなった。月に2回くらい、誘われて飲む、って感じ。あたりまえだがそのほうが体調はいい。

 

バンコクに来てあっという間に2ヶ月が過ぎた。忙しかった。今も忙しい。立ち上げを手伝っている私設図書館も、先日プレオープンを迎えた。まだまだこれからだが、大枠の仕組みはできたかなという感じ。まだ本が揃ってないけどw

 

面白いもので、やはりバンコクに来たらモードがガラリと変わった。カフェ仕事を手伝っているから体もそれなりに動かしている。コワーキングオフィスと図書館カフェを行ったり来たりしてあっという間に1日が終わる。

毎日日本人ともたくさん会話している。それが前回と違うのかも。前回は日本人が周りにいなかったので、基本英語で、おしゃべり欲求が満たされないでいた。今回は日本語もベラベラ話しているので、ある種の解放がある。本当は日本語を封印して英語を磨きたいのだけど、無理するのが嫌になってきているので、まあこんな感じでいいや、って感じだ。

 

あと、今回は年単位の長期滞在者とたくさん知り合いになっている。日本人、外国人含めて。なので、なんとなく仲間の輪みたいなのができつつあって、それもいいのかもしれない。

 

とはいえ、仕事的、金銭的、将来的な状況は、以前とまったく変わっていない。つまり、何らメドが立っていない。自転車操業だ。でも、面白いもので、毎日慌ただしくしていると、悲観する時間も減るようだ。仕事のご縁もほんのわずかずつ、広がっている。かつて一緒に仕事をした編集者が、新しい会社から仕事をくれたり。そういうのは純粋にうれしいものだ。フリーランス冥利につきるというものだ。

 

しかし、自分でもなんでバンコクに来ているのか、いつも答えにつまるのだが、ひとつだけ、決定的なメリットがある。あ、一番のメリットは前も言ったが生活費が安いことだ。ふたつめのメリットは、とんでもなく翻訳の仕事がやりやすいことだ。あれ、これも書いたかな? 英文でわからない箇所があると、となりのドイツ人に聴けばいい。それでほぼ解決する。ひとりで辞書ひいてたら一時間かかってもわからないときがある。その時間的コストも無視できない。

 

なんて言い訳をしながら、やっぱり外国にいるという生活を楽しんでいるのだと思う。いいか悪いかはわからない、ただ、やはりどこか楽しくはある。うっすらとしたワクワク感がずっと続いている。もちろん、それが何年もつかはわからない。ワクワクがなくなれば、移動の時が来たということなのだろう。面白いことに、日本に帰るときもワクワクする。だから、移動するときにワクワクするのだ。ただ、それだけなのだ。