歩くという不思議

たまに衝動的に散歩に出ることがある。普段から極端に出不精な僕は、昨夏のあいだは一日に一歩も家から出ないことも珍しくなかった。ただでさえ暑い上に、行くところなどないからだ。 秋になり、冬が近づいたころ、さすがに体が悲鳴をあげたのか、歩いてくれ…

みんな記憶喪失

よくあることで、誰もが経験することだと思うが、子どもは記憶を喪失する。 もう何年も前だが、ある子どもと再会した。その子はたしか9歳くらい。その子の両親と僕は友だちで、その一家とぼくはわりと近所に住んでいたから、よく家族ぐるみで遊んでいた。そ…

火花は信用できるか

最近、Google Play Musicを試用している。不思議なもので、ふだんそれほど音楽を聴かないのに、なんとなくいつも何かしらの曲を流しておくようになった。仕事中は仕事用BGMを、散歩中は総合ベストヒット!みたいなのをずっと聞いている。ラジオみたいでいい…

子どもとはなんだろうか

4歳の姪がたまに遊びにくる。うれしいものだ。かわいい以外の言葉がないが、それも親ではなく叔父さんという気楽な立場だからなのだろうか。まだ、天使の部類を保っている。そろそろ、こしゃくな考えをもつようになってきた感もあるが、まだまだ天使の世界の…

安保法案が通る

安保法案が今夜にも採決されそうだ。 ぼくはこの法案が後々、やっぱり必要だった、と評価される可能性はあると思っている。 だが、いまこの法案を通す必要性を、政府は国民に説明できなかったという事実はゆるがないだろう。 説明する気がなかったのかもしれ…

とりとめのない飢餓についての思考

むかし、貧しい農村ではご飯を食べるために、子どもを売ったりしていたという。日本のことだ。そんなに昔じゃない。100年、200年くらい。もっと近いかもしれない。 とんでもないことだ。現代で考えれば。そういうことを考えれば、とりあえず、食うために子ど…

妖怪

たぶん、夢なのだが、妖怪を見たことがあるんだ。 空を、大きな人間が、飛んでいた。わりと低いところを。ひゅーっと飛んできて、ふわりとふわりとして、またひゅーと飛んでいった。 その印象は、おとぎの国からやってきた、かの国の住人。 なんで妖怪と表現…

戦争は懐かしいのか

8月15日らへんは、戦争特番をイッパイ見た。なんか、懐かしい気持ちになった。俺は前世で兵隊だったんじゃないだろうか。。いや、子供の頃に読んだ幻の軍国本のせいだろう。なぜ幻かというと親に何度聞いてもそんな本はうちにはなかったと言われるからだ。で…

安保法制でおそろしいこととは

たとえば、自衛隊がアフガニスタンかどこかでパトロール中にタリバンかなんかと戦闘になり、敵が逃げ込んだ廃墟の村に迫撃砲を打ち込んだら、そこにはまだ住んでいる住民がいた。調べにいくと、女、子どもを含め17人の亡骸が転がっていた。 なんてことが起こ…

本当のことはわからないのか

今翻訳してる記事で、シドニーのオペラハウスのことが出てきた。失敗の事例として。Wikipediaでも読むとわかるが、このオペラハウス、新国立競技場も真っ青の、超、計算が来るちゃったプロジェクトだったようなのだ。ちょうどいいので自分の翻訳から引用しよ…

紋切型はつまらないのか

昨日、何かのついでで自分のブログを一年分くらい読んでみた。すると、面白いことに気づいた。あとから読んで、お、こんなこと書いてたのかなかなか面白いじゃないか、と思う記事と、あ、これを書いたときの感動は覚えているけど今読むと面白くないね、とい…

戦争論改

最近、戦争ものの番組がよくやってて、安保法制もあってやっぱり戦争のことを考える。 でも、あれーとなんか腑に落ちない感じがあって。いっぱいあるんだけど、ひとつは、いろいろ情報を見ると、やっぱり、日米開戦のとき、あるいは少しさかのぼって日露戦争…

政治の言葉のつづき

国際社会は建前で溢れている。 わかりやすいのが、核拡散防止条約。核兵器の拡散を防ぐというが、核兵器を持っている国が、持っていない国に対して、「お前は持つな、俺は持つけどな」というのは、筋が通らない。でも、やっているのはそういうことだろう。 …

政治の言葉

安保法制は興味を持って追いかけている。いろんなことを思う。まず安保法制の中身は「つまびらか」には知らないので、まあ、単純に「集団的自衛権」が焦点だと考えよう。だとしても、なんだか反対、賛成、どっちも言えそうな気がするとは前回書いたとおりだ。…

昼寝の瞬間に起きたこと

きのう、食後に少し横になってうとうとしていたときのことだ。Kindleで本を読みながら、寝るなら少し寝てもいいし、寝ないなら寝ないでいいやという感じでいた。 気づいたら、家の近くの道路のわきを、家に向かって歩いていた。夜、あるいは夜になる直前とい…

暑いぜー

急に暑くなった。 日本にいるとニュースをよく見るようになった。なんとなく家族がみているテレビを一緒に見てしまうからだろう。 今なら安保法制だ。集団的自衛権、これそのものは、十分に検討する余地のあるものだと思う。ドイツだって普通に行使している…

無意味な思考実験

ものすごく遠くを見れば、世界が向かう方角はわかっているような気がする。世界規模で見れば、生活状況の格差、つまりは経済格差と言ってもいいが、は、ぐんぐんと縮まっているのは明らかだ。中国の人がこんなにたくさん海外旅行できるようになったのは、感…

変わったもの

何が変わったのか。このまえ、20年ぶりくらいの知人に会って、懐かしい話をしていた。そして、結局、インドには行ったのか?と聞かれた。 そう、その知人とは、学生時代の終わり、ちょうど僕がインド旅行へ行く前ぐらいから、連絡をとらなくなっていたらし…

花粉症の薬がキマってしまった

ちょっと前に、花粉症の薬を睡眠剤として使うと書いたが。その顛末を短く書く。おれは飲んだ。寝るちょっと前まで引っ張って、花粉症の薬を飲んだ。副作用に期待してだ。眠くなる可能性があります、という注意書きに賭けた。結果は…。 睡眠薬のつもりが、不…

集団的自衛権で思ったこと

集団的自衛権について、僕の中に不思議な感覚があるのはわかっていた。それは、どっちの気持ちにもなる、という現象だ。 まず、基本的に、ぼくは、集団的自衛権に反対の立場のつもりだ。国を守るには個別的自衛権で十分だし、中東の石油ルートを守ることが、…

花粉症の薬をもらいにいった話

僕はなるべく薬を飲みたくないと思っている。でも、目が猛烈に痒い日が数ヶ月続いて、このままでは目が壊れてしまう。こすり過ぎてキズキズになってしまう。そういう諦めから、ついに病院へ行った。花粉症で病院に行くのは実に10年ぶりくらいだろう。昔はい…

図書館に行ってみたら閉まっていた話

久しぶりに図書館への道を歩いてみた。というか、図書館へ仕事をしに出かけた。いつも出かける前はおっくうだ。でも、天気に悪い気がして、出かけてみた。やっぱりいい天気だった。困るなあ、という気分になる。こんなに天気がいいなら、山とか海とかに出か…

手に入らないという自由

それさえ手に入れば、それさえ手に入れば生きていけるのに、満たされるのに、というものが誰にでもあるだろう。 ある人にとって、それは誰かからのある言葉であることもあるだろう。言葉とはもちろん、心からの言葉でなければならず、つまりは態度だろう。態…

4月になったのか

4月という月はやはり、好きな月だ。春がやっぱり好きなんだ。 昨日と寸分たがわぬ同じ生活をしているのだが、どことなく気分が晴れていく感じが強まる気がする。 やはり冬は、身も心も縮こまる傾向があるのだろう。動くのがおっくうになって困る。 春は、逆…

OS X MavericksとChromeでe-taxに成功(したっぽい)

ここ一週間ほど、確定申告で四苦八苦していました。 そもそも会計がよくわからん+e-taxに挑戦、の二重苦だったのです。 で、Macでのe-taxにかなり苦戦したので、同じ状況の人に役立つかと、Tipsを書いてみます。ただ、始めてのe-taxだったので、本当に成功…

困った

昨日、タロット占いをしてもらった。昔住んでいたゲストハウスに住んでいる、漫画の主人公みたいな男の子に。 最近、感覚がぼやけたようになってきた。 昨日、東京のゲストハウスでタロット占いをしてもらいながら、北海道帰りの友人が買ってきたリンゴのワ…

パスポートが終わる

ふと、パスポートを眺めていたら、重大な事に気づいた。10年パスポートの期限がもう来年に迫っていた。おっと危ない。旅立つまえに更新しておかなくては。有効期限が半年未満のパスポートでは入れない国もいくらかあるのだ。 1ページ目をみると、2006年4月3…

小さな例外

昨夜は、また構造体の夢を見れないかと期待しながら寝床についたが、起き抜けに見ていた夢は、もっと後味の悪いものだった。 ざっというとこんな夢だ。どこかのヤクザ者が死んだ。そしてぼくは、偶然か不可抗力から、その死の原因につながっているようだった…

親知らずを抜いた顛末と、構造体

2週間ほど前に、親知らずを抜いた。右の下顎だ。 注意:以下、痛い記述が続きます。そういうのが嫌いな人は今回はパスしてください。 一ヶ月くらい迷ったあげくに抜いた。知覚過敏が出ていて、その原因が親知らずにあると歯医者さんが言う。たしかに心当たり…

飽き、安心、そして幸福図式

今日、また姪っ子からスカイプがかかってきた。 ほぼ毎日かかってくる。 そのまえに、電話がかかってきて、パソコンでおしゃべりしよう、と誘ってくる。 ノーとは言えない。 だいたい一時間くらいガヤガヤ話す。今実家にいるので、姪からみておばあちゃん、…